ウクライナ負傷兵2人 自衛隊中央病院で治療へ 他国軍兵は初

　防衛省は18日、ロシアによる侵攻を受けているウクライナの負傷兵2人を自衛隊中央病院（東京都世田谷区）で受け入れ、治療すると発表した。浜田靖一防衛相が同日、コルスンスキー駐日大使と省内で会談し、受け入れ方針を伝えた。

　主要7カ国首脳会議（G7サミット）ではウクライナ問題が議題となる。従来より踏み込んだ支援を表明することで、議長国としての存在感をアピールする狙いもあるとみられる。

　同省によると、負傷者の受け入れは1950年代の朝鮮戦争などで前例があるが、自衛隊の病院で他国軍の負傷兵を受け入れるのは初めて。負傷兵はいずれも20代男性で、右足切断と両足切断の大けがをしており、1～2カ月の治療を予定。入院費や日本に移動するための航空券代、義足代など1人当たりの費用は220万～420万円程度を見積もり、原則日本側が負担する。【源馬のぞみ】