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タイタニック沈没から9日後 アメリカ→故郷の知人に宛てた手紙発見


 1912年4月に起きた豪華客船「タイタニック号」の沈没事故について、当時、米国ニューヨーク市に在留していた日本人が故郷の知人に伝えようとした手紙が、群馬県立文書館(前橋市文京町3)で見つかった。同館は「貴重な史料」として複製を展示している。8月4日まで。【増田勝彦】

 手紙は1912年4月24日付で、磯部村(現安中市磯部)出身の須藤元吉から同郷の中島拓造に宛てて出された。大西洋で氷山に衝突して沈没したタイタニック号の状況や生還に望みをかける関係者の様子、事故を連日報道する新聞、ミュージシャンの細野晴臣さんの祖父で、日本人でただ一人乗船していた細野正文が救助されたことなどが便箋3枚に書かれている。

 さらに手紙の後半では、半年後に行われた大統領選挙の情勢や、日露戦争後の日本への警戒の高まりを示唆する記述もある。同館の秋山正典さんは「沈没から9日後に書かれ、臨場感にあふれている。皆さんがよく知っていることなので、興味をもって見ていただけると思う」と評価する。

 手紙は拓造の孫、中島徳造さん(76)=安中市松井田町=が、89年以降に同館へ寄託した約2万5000点の史料の中にあった。今年1月、史料整理していた秋山さんが発見した。

 徳造さんは「拓造は私が生まれる前に亡くなっているが、米国製のオートバイ『ハーレーダビッドソン』に乗るなど、進んだ人だったと聞いている。米国からのホットな情報を興味深く読んだだろう」と話している。

 午前9時~午後5時。無料。月曜、月末休館。問い合わせは同館(027・221・2346)。

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