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白浜の廃棄キャベツ、いただきま~す アドベンチャーワールド


 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は、生育不良などで廃棄される地元産のキャベツを、動物の餌として購入している。SDGs(持続可能な開発目標)を経営の軸に置く園が、食品ロスの削減や農家支援を目的に始めた取り組みで、園にとっても栄養価の高い新鮮なキャベツを安価で手に入れることができる。動物にも好評だという。

 飼育スタッフがキャベツを差し出すと、2頭のアフリカゾウが鼻を伸ばしてつかみ、おいしそうにほおばった。与えられたのは、生育不良だったり、逆に育ちすぎで割れたりして、通常は市場に流通されずに廃棄されるキャベツだ。JA紀南すさみ支所を通じ、2022年12月~23年1月に同町日置川地域産を約1200キロ購入し、5~6月も約1200キロを買う予定という。

 キャベツの外葉は傷んだり、硬かったりするため、市場出荷の際には5枚程度を捨てているが、動物の餌の場合は2枚程度で済み、廃棄量の削減や農家の作業量軽減につながる。5月16日にも約200キロが納品されたが、同月上旬の高温と多雨で生育が進み過ぎ、割れたキャベツが3~4割含まれていた。

 こうした規格外品が含まれていても購入する契約で、農家にとっては市場価格より安くても廃棄していた作物を販売でき、園にも地元の新鮮な作物が安定した価格で手に入る利点があるという。

 園ではアフリカゾウのほか、ラクダやカンガルー、カピバラなどにキャベツを与えている。飼育スタッフの木村衆悟さん(37)は「ゾウはハクサイよりキャベツの方が好きだし、栄養価も高いので、手ごろな値段で入手できるのはありがたい。動物にも農家にもウィンウィンですね」と話した。園は今後、この取り組みを他の作物にも広げたいとしている。【竹内之浩】

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