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渡辺明が反撃ののろし 93分の長考手で藤井聡太に1勝 名人戦第3局


 反撃ののろしだ。大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で13、14日の2日間にわたって指された渡辺明名人(39)と挑戦者・藤井聡太王将(20)の第81期名人戦七番勝負第3局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、高槻市など地元主催)。終盤、渡辺名人が藤井王将の読みに生じた一瞬の隙(すき)を捉えて待望の初白星をつかんだ。逆転での4連覇に向け、「また勢いをつけて頑張りたい」と次戦に臨む抱負を語った。

 白熱した中盤戦の攻防から、藤井王将が64手目に△7七角成とスパッと角を切り、終盤戦に突入。控室の棋士たちの検討も熱を帯びた。

 藤井王将の猛攻が始まるかと思われたが、△5八飛成(68手目)に対する渡辺名人の▲5九歩が狙い澄ました一手。4八にいる自陣の銀を犠牲に、▲4五桂~▲5三角成(王手)と反攻に転じ、▲2三飛成(75手目)で相手の玉頭に強力な竜を作った。本局の最長考となる93分の考慮時間を使って打った3三角(77手目)が決め手。藤井王将の粘りを許さず、87手で押し切った。

 一方、中盤戦でチャンスを作りながら接戦を落とした藤井王将。「中終盤の読みが足りなかったかなと感じたので、次局以降、修正できれば」と気を取り直すように語った。

 解説の出口若武六段は「相手の理想型をけん制し合う神経戦が続いたが、終盤、渡辺名人が巧みな切り返しで勝利を収めました」と話した。【新土居仁昌】

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