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ロシアが南アフリカから兵器調達 米大使が批判「極めて深刻な問題」


 米国のブリゲティ駐南アフリカ大使は11日、ウクライナ侵攻で兵器が不足しているロシアが南アで兵器を調達していたと明らかにし、「極めて深刻な問題だ」と批判した。地元メディアとの記者会見で述べた。南ア政権は伝統的にロシアとの関係が深く、ウクライナ侵攻でもロシア批判を避けてきた。米国が南アを強くけん制した形だ。

 昨年12月6~8日、南ア南西部ケープタウン近郊の海軍基地にロシアの貨物船が寄港していた。当時からロシアへの武器供給を疑う声が一部で上がっていたが、ブリゲティ氏は「武器や弾薬を積んでロシアに戻ったと確信している」と語った。ただし詳しい根拠は示さなかった。

 南ア大統領府は「両国の協力とパートナーシップの精神を損なうものだ」と発言を批判する一方で、武器供給があったかどうか、独立調査委員会を設けて調べる方針。米国務省のパテル副報道官は11日の記者会見で「重大な懸念を抱いている」と述べた上で、「米国は良きパートナーとして複数の南アフリカ当局者にその懸念を直接伝えている」と説明した。

 南アでは1990年代まで続いたアパルトヘイト(人種隔離)政策時代、ロシアの前身のソ連が反対闘争を行う黒人組織「アフリカ民族会議」(ANC)を軍事的に支援していた。アパルトヘイト廃止後に政権に就いたANCはロシアとの関係を重視しており、南ア政府はウクライナ侵攻に際して表立ったロシア批判を避けてきた。さらに今年2月には中国、ロシアとの3カ国で南アのインド洋沖で合同軍事演習も実施し、欧米諸国が反発していた。【ニアメー平野光芳、ワシントン鈴木一生】

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