ウクライナ「ロシアが残虐兵器・白リン弾使用」 街で炎上する映像

　ウクライナ国防省が、激戦地の東部バフムトでロシア軍が白リン弾を使用したと主張している。国防省がツイッターに投稿した映像には、夜の街に次々と何かが落下して炎上し、白っぽい煙が上がる様子が映し出されている。

　ロイター通信によると、映像がアップされたのは5日。撮影日は明らかにされていない。ウクライナ国防省は「（ロシア軍の）砲弾は足りていないが、リンは十分すぎるほどだ」と記した。映像を分析した英公共放送BBCは、焼夷（しょうい）弾の一種が使われたが、白リン弾とは特定できないとしている。

　白リン弾は化学兵器禁止条約などの国際法では禁止されていない。ただ、空気と反応して激しく燃え、触れると重度のやけどを負うため、残虐兵器とされる。

　ウクライナはこれまでもロシアが白リン弾を使用したと主張してきた。【国本愛】