チャールズ英国王の戴冠式当日の6日朝、パレードのルートとなるロンドン中心部で、王室廃止を訴える団体の代表らが警察に拘束された。抗議デモに使う大量のプラカードを準備していたという。
英紙ガーディアン(電子版)によると、拘束されたのは王室反対派の著名な団体「リパブリック(共和制)」のグレアム・スミス代表ら。戴冠式の会場となるウエスト・ミンスター寺院から約1キロ離れたトラファルガー広場で、数百ものプラカードを積んだ車の後ろを歩いていたところを警察に拘束されたという。団体の幹部は同紙の取材に対し「何度も警察との話し合いを重ねてきたのに驚きだ」と話した。
同紙によると、スミス代表が拘束された現地時間午前7時半ごろには、数百人の王室反対派が広場に集まっていた。治安当局はデモを警戒し、2万9000人以上の警官を動員している。【五十嵐朋子】