3日午後10時15分ごろ、三重県鈴鹿市寺家5のアパート1階の階段付近で、女性が血を流して倒れているのをアパートの住民が発見し、119番した。女性は心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。首には刃物で切られたような傷があり、女性の所持品も見つかっていない。県警は何者かが刃物で切りつけ殺害し所持品を奪った強盗殺人事件と断定し、鈴鹿署に捜査本部を設置した。
県警によると、死亡したのは、同所に住むブラジル国籍の工員、アイハラ・アルメイダ・ロゼリさん（46）。首に数カ所の切り傷があったが、現場付近で刃物は見つかっていない。着衣に乱れはなかった。
現場のアパートは2階建てで、計6部屋あった。アパートの近所に住む70代女性によると、3日午後10時過ぎに「キャー」と女性の叫び声がした後、階段を転げ落ちるような音を聞いた。また、50代男性は悲鳴の前に、言い争うような声が聞こえたという。
近所の男性（80）は「現場のアパートは定期的に住民が入れ替わるので、どんな人が住んでいるのか分からない」。近所の女性（47）は「閑静な住宅街で、まさかこんなことが起きるとは。小学生の子どもが2人いるので不安です」と話した。
現場は近鉄鼓ケ浦駅から北西に約80メートル離れた住宅街。【原諒馬】
