3日午後10時15分ごろ、三重県鈴鹿市寺家5のアパート1階の階段付近で、女性が血を流して倒れているのをアパートの住民が発見し、119番した。女性は心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。首には刃物で切られたような傷があり、直前には付近で言い争うような声を近隣住民が聞いていた。県警は女性が事件に巻き込まれたとみて、4日に司法解剖して死因や身元を調べている。
県警によると、死亡した女性は30～50歳代くらいとみられるが、現場から所持品が見つかっておらず身元は不明。首に数カ所の切り傷があったが、現場付近で刃物は見つかっていない。着衣に乱れはなかった。
現場のアパートは2階建てで、計6部屋あった。アパートの近所に住む70代女性によると、3日午後10時過ぎに「キャー」と女性の叫び声がした後、階段を転げ落ちるような音を聞いたという。また、50代男性は悲鳴の前に、言い争うような声が聞こえたという。
近所の男性（80）は「現場のアパートは定期的に住民が入れ替わるので、どんな人が住んでいるのか分からない」。近所の女性（47）は「閑静な住宅街で、まさかこんなことが起きるとは。小学生の子どもが2人いるので不安です」と話した。
現場は近鉄鼓ケ浦駅から北西に約80メートル離れた住宅街。【原諒馬】
