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「ボーダー柄には要注意」 GWにも必要な蚊の対策


 夏のイメージが強い蚊だが、気温25度から活発に活動するため、実は春から対策が必要になることも多い。人々の行動も平時に戻りつつあり、2023年のゴールデンウイーク(GW)は新型コロナウイルス禍前と同様の人出が予想される。特に屋外レジャーでは、蚊への対策が必要となる地域もあるという。

爆発的に増加することも

 虫よけスプレーの販売などを手がけるアース製薬(東京都)によると、日本で代表的なのはヒトスジシマカ(通称ヤブ蚊)とアカイエカだ。

 ヒトスジシマカは3~4月に雨水がたまるとふ化して水中で成長し、4月下旬~5月に一部が成虫になる。全体的には10月ごろまで活動するという。アカイエカは成虫の形態で越冬し、3~4月の気温が高い日に活動を始める。11月ごろまで人を刺す可能性があるという。

 いずれも、高温多湿を好み気温25~30度で活動が活発になるので要注意だ。この気温だと、10日前後で卵から成虫になるため、爆発的に増加することもある。

 国内では4月になると気温が25度以上となる日が増え始める。気象庁のデータでは、2022年4月に夏日(最高気温25度以上)となった日数は、名古屋市10▽大阪市9▽東京都心7▽福岡市7--だった。那覇市は17日間で、月の半分以上が夏日だった。5月に入ると暖かい日は更に増えるため、アース製薬広報室の担当者は「GW中の対策も必要です」と呼びかける。

ボーダー柄は要注意

 蚊は種類によって、活動する時間帯や場所に特徴がある。ヒトスジシマカは昼に活動し、特に午後4~6時ごろに人を好んで刺すという。キャンプやアウトドアスポーツ、ガーデニング中など、屋外で狙われることも多いため、注意が必要だ。

 アカイエカは夕方から夜にかけて活発に活動する。玄関や窓から侵入して家の中に潜み、夜になると人を刺すことが多い。就寝中、耳元を「プーン」と音をたてながら飛ぶ。

 いずれの蚊も、人の体温、呼気に含まれる二酸化炭素や汗のにおいに引き寄せられるため、汗をこまめに拭くことが大切だ。

 また、明るい色と暗い色の対比を感知するため、白と黒のボーダー柄を着ると、黒色の部分に蚊が寄って来る傾向もあるという。蚊を防ぐには、肌の露出を抑え白っぽい色で全身をコーディネートするのがおすすめだ。

 屋外では、虫よけスプレーの使用が効果的だ。むらができないよう、スプレーした後に手で伸ばして広げることが大事だという。長時間の外出をする際は、塗り直しも必要だ。日焼け止めと併用する場合には、まず日焼け止めを塗り、その上から虫よけスプレーを使えばよいという。

ピークは4~6月

 蚊の対策が必要な日や地域を知りたい場合は、日本気象協会がホームページで公開している「蚊ケア指数」が便利だ。

 協会では過去の気象データと虫よけスプレーなどの対策商品の売り上げ情報を基に、気温や湿度などに応じて対策商品の需要の高まりを算出する予測式を開発。各地で対策が必要になりそうな警戒度を、「心配なさそう、でも油断大敵」から「蚊に注意!蚊ケア必須です」までの5段階で9日先まで発表している。

 蚊ケア指数は例年、4月ごろから高くなる日が増え始め、6月ごろにピークを迎えるという。

 協会の担当者は「蚊ケア指数はスポーツやアウトドアの時だけでなく、自宅への蚊の侵入を防ぐことにも活用できます」と話している。【金森崇之】

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