競合する他社の営業秘密を持ち出した疑いがあるとして、警視庁生活経済課が東京都千代田区の大手総合商社「双日」の本社などを不正競争防止法違反容疑で家宅捜索していたことが25日、捜査関係者への取材で判明した。捜索は20日。
捜査関係者によると、2022年夏ごろ、双日の30代の男性社員が別の大手総合商社から転職してきた際、営業秘密を不正に持ち出した疑いが持たれている。
男性社員が以前勤めていた商社からの相談を受け、警視庁が捜査を開始。双日本社や男性社員の自宅などを家宅捜索した。
双日の担当者は「警視庁の捜査を受けているのは事実。今後も捜査に協力していきます」とコメントした。【高井瞳】