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米、ウクライナに戦車提供前倒し 数週間でドイツに到着、訓練も


 米国主催で各国の国防幹部がウクライナの防衛を協議する関係国会合が21日、ドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地で開かれた。オースティン米国防長官は会合後の記者会見で、今秋までにウクライナへ引き渡すことを予定していた米軍の主力戦車「M1エーブラムス」の納入時期を前倒しする方針を明らかにした。同戦車は数週間以内にドイツに到着し、現地でウクライナ兵への訓練が始まるとの見通しも示した。

 オースティン氏は、ロシアの侵攻が続くウクライナに「より多くの機甲能力を提供するためM1エーブラムスの納入時期を早める」と強調した。米国が今年1月にウクライナへの供与を決めた同戦車は、引き渡しに1年以上かかると見られていた。しかし、国防総省は3月、当初予定していたM1A2型ではなく旧式のM1A1型を改修して今秋までに供与することを決定。今回、納入時期の前倒しをさらに進めた。

 ウクライナ側が米国に再三要請しているF16戦闘機の供与については、会見に同席した米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は「防空システムの強化が最も重要だ」と述べ、慎重姿勢を崩さなかった。「(戦闘機の供与に伴う)パイロットの訓練は長い時間を要する。ウクライナ空軍がロシア空軍に匹敵するまで成長するには、多くの国の相当な努力が必要になる」と説明した。

 オースティン氏は会見で、米軍の機密資料がネット交流サービス(SNS)に流出した問題についても言及した。この流出では、ウクライナ軍の訓練や防衛態勢に加え、米情報機関が収集したとみられる同盟国や友好国の情報も資料に含まれていたとされる。オースティン氏は各国と問題について話し合ったとし、「非常に深刻に受けとめている。今後も敬意を持って同盟国などと緊密に協力し続ける。我々の結束を揺るがすものは何もない」と強調した。【ワシントン鈴木一生】

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