2024年の米大統領選に向けて、ジョン・F・ケネディ元大統領のおいで弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)が19日、民主党の候補指名獲得を目指して立候補する意向を表明した。民主党で出馬表明したのは、作家のマリアン・ウィリアムソン氏(70)に次いで2人目。民主党では再選に意欲を示すジョー・バイデン大統領(80)の候補指名が有力視されており、ケネディ氏は厳しい戦いを強いられるとみられる。
米メディアによると、ケネディ氏は、一族とゆかりの深い東部マサチューセッツ州ボストンでの出馬表明集会で「国家と企業の権力の腐敗した結びつきを終わらせる」などと訴えた。
ケネディ氏は、1968年に暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官の息子で、ケネディ元大統領のおいにあたる。環境保護や小児医療の啓発運動に参画し、新型コロナウイルスのワクチンに懐疑的な立場でも知られる。米メディアによると、ケネディ家の中では「反ワクチン」運動への不満が大きく、親族内でも支援は広がりを欠いているという。【ワシントン秋山信一】