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旧ソ連の2国衝突で7人死亡 ロシア、ウクライナ侵攻で抑制できず


 旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンの部隊は11日、国境地域で互いに発砲し、合計7人が死亡した。両国はソ連崩壊前から係争地ナゴルノカラバフを巡って衝突を繰り返してきた。地域大国のロシアが仲介に当たっていたが、2022年以降はウクライナでの「特別軍事作戦」に注力していることもあり、抑制できなくなっている格好だ。

 ロシアのインタファクス通信などによると、アルメニア国防省は11日午後に東部シュニク州の村がアゼルバイジャンから銃撃されて、兵士4人が死亡し、6人が負傷したと発表した。アゼルバイジャン国防省も国境地帯でアルメニア側から発砲されて、兵士3人が亡くなったことを明かした。

 銃撃された村は、アルメニアと同国が実効支配するナゴルノカラバフを結ぶ幹線のラチン回廊に位置している。アルメニアは、22年末からラチン回廊でアゼルバイジャンからの妨害に遭い、人や物の行き来が滞っていると訴え、緊張の高まりが続いていた。

 断続的に衝突してきたアルメニアとアゼルバイジャンだが、20年秋に大規模な戦闘が再開し、推定7000人以上が死亡した。これを受けてロシアがナゴルノカラバフに平和維持部隊を派遣し、一時的に緊張の緩和を試みた。

 しかし22年になると、ロシア自身がウクライナでの軍事作戦に力を入れるようになり、ナゴルノカラバフに派遣していた一部部隊を引き揚げたとも伝えられている。抑止力が利かなくなった模様で、アルメニアとアゼルバイジャンは22年9月に再び武力衝突を起こし、200人以上が死亡する事態を招いた。

 このような状況を受け、ロシアが主導する軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)に加盟しているアルメニアはとりわけロシアへの不満を募らせている。【モスクワ大前仁】

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