starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

会計操作し馬券購入か 1・6億円着服容疑でクボタ子会社元部長逮捕


 大手機械メーカー「クボタ」(大阪市浪速区)の子会社で会社資金1億6000万円を着服したとして、大阪府警は10日、経理担当の企画管理部長だった北浦一樹容疑者(57)=東大阪市=を業務上横領の疑いで逮捕した。社内調査では7年間で総額約8億円の私的流用が認定されており、府警は実態解明を進める。

 府警捜査2課によると、子会社は産業用機械や住宅建材を販売していた「フモト産業」(大阪市、清算手続き中)。着服された資金の大半は競馬の馬券購入に充てられた可能性が高い。

 逮捕容疑は2022年1~10月の計16回、フモト産業の銀行印を悪用し、小切手を無断で発行。銀行から引き出した資金総額1億6000万円を着服したとしている。「その通り間違いありません」と容疑を認めているという。

 クボタによると、経理担当だった北浦容疑者は、小切手の発行や会計処理を一手に任されていた。社内の会計システムを不正に操作し、出金記録の証拠隠滅を図る工作を繰り返していたことも判明した。不正は遅くとも16年から始まり、22年までの7年間に総額約8億円の着服が確認された。

 フモト産業は22年3月に事業を停止し、清算手続きを進める過程で会社収支が合わない不正が発覚した。北浦容疑者はグループ会社に転籍したうえで、フモト産業の清算業務にも関わっていたが、この業務期間中も着服を続けていた疑いがある。

 北浦容疑者は社内で実施された聞き取り調査に関与を認めたため、23年1月にグループ会社で懲戒解雇処分を受けた。フモト産業は府警に刑事告訴していた。

 クボタは3月、一連の不正への監督責任を問い、北尾裕一社長ら幹部6人に月額報酬30~20%を3カ月間、自主返上させる社内処分を公表。北浦容疑者の逮捕を受け、「誠に遺憾。捜査に全面協力するとともに、グループ全体で再発防止とコンプライアンス強化に努める」とするコメントを出した。【木島諒子、砂押健太】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.