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米最高裁、陸上女子チームにトランスジェンダーの参加認める


 米連邦最高裁は6日、出生時は男性だったが性自認は女性であるトランスジェンダーの少女が、陸上の女子チームに参加することを一時的に認める判断を示した。少女が住む東部ウェストバージニア州ではトランスジェンダーの女性が女子チームに参加することを禁止する州法があり、州側が州法の履行を認めるよう最高裁に仮処分を申請していたが、それを却下した。米メディアが伝えた。

 少女は中学生のベッキー・ジャクソンさん(12)。小学校4年の頃から女性として生活し、名前も変更。思春期の兆候が始まって以降、ホルモン療法を受けているという。

 同州議会は2021年、トランスジェンダーの女性が中学、高校、大学で女子チームに参加することを禁止する州法を採択した。誰でも男子チームや男女混合チームに参加できるが、女子チームには出生時に女性とされた人しか参加できない。ジャクソンさんはこれに異議を唱えて、連邦地裁に提訴していた。

 連邦地裁は、「彼女はトランスジェンダーの中学生の少女で、この時期は人生の中で思い出深く重要だ」と指摘。「社会の『二元論』に当てはまる人たちだけでなく、その枠の外にいる人たちのユニークな違いを祝福することには公共の利益がある」と強調したが、「一部の女性は男性を上回ることができるかもしれないが(生物学的な)男性は女性を運動面で上回ることが一般的に認められている」などと説明。最終的に州法を容認した。

 ジャクソンさん側は控訴し、連邦控訴裁は、審理の期間中は州法の履行を一時的に停止するよう命じた。州側は、ジャクソンさんの女子チーム参加によって他の少女たちが不利になる懸念を指摘し、最高裁に控訴裁の決定を覆すよう仮処分を申請していた。最高裁は6日、州側の申請を却下したが、実質的な審理は控訴裁で続けられる。

 米メディアによると、共和党知事が主導するウェストバージニア州など20州でトランスジェンダーの人が自身の性自認と一致した性別のスポーツに参加することを禁止している。バイデン政権は6日、全米の学校で、公平性の確保など特定のケースでトランスジェンダーの選手の参加を制限することは可能だが、全面的な排除は禁止する規則を提案した。【ニューヨーク隅俊之】

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