テレビの動物番組に長く出演し、「ムツゴロウ」の愛称で親しまれた作家の畑正憲（はた・まさのり）さんが5日に亡くなったことを受け、ウェブでは悼む声が広がった。
ツイッターでは、畑さんが、1980～2001年に放送されたフジテレビ系の動物番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」に出演していたことから、「子供達はみんなムツゴロウさんの番組見て動物好きになりました。動物、『命』に優しい感謝できる子供達になりました」「ムツゴロウさんというキャラクターがいなかったら、自分はこんなに動物好きになっていなかったかも」と懐かしみ、追悼するコメントが相次いで投稿された。
著名人もメッセージを投稿した。
俳優でフジ系の動物番組「坂上どうぶつ王国」で司会を務めている坂上忍さんは6日、ブログを更新。
畑さんはマージャンの強さでも有名で、坂上さんは「最初は麻雀繋がり」だったとして、「まぁ、お強い方でした。というか、しぶとい先輩でした」とつづった。
「坂上どうぶつ王国」の初回スペシャルで北海道まで畑さんに会いに行った際のエピソードも紹介。「久しぶりに、お会いしたムツゴロウさんは……。相変わらず、優しくて怖かったです。質問の仕方を間違えると……目の色が変わります」と人柄をしのんだ。
その際、「わたしがもっともっと動物と向き合って、胸を張れるようになったら、必ず会いに来ますからって」と約束したと明かし、「残念ながら、その約束を果たすことはできませんでしたが……。報告には、いつでも行けますので。もっともっと、精進します！」とつづった。
脳科学者の茂木健一郎さんも6日、ツイッターに「対談させていただいた時、その温かいお人柄と鋭い知性の組み合わせに心ふるえ、感動しました。ムツゴロウさんのお仕事は、これからもたくさんの人の心を動かし、人間が歩むべき道を示してくださることでしょう」と投稿した。
畑さんが監督・脚本を手がけた映画「子猫物語」（86年公開）の音楽を担当した一人が、3月28日に亡くなった坂本龍一さんだったことから、「坂本龍一氏が亡くなって、ちょうど昨日『子猫物語』の音楽も坂本龍一氏だったんかーって話してたら、ムツゴロウさんも…悲しすぎるよ」などの声も上がった。
6日には、ツイッターで「ムツゴロウさん」「畑正憲さん死去」「動物王国」「子猫物語」などの関連ワードがトレンド入りした。【デジタル報道グループ】
