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スシローの廃食油で航空燃料製造 日揮提携、25年の供給目標


 回転ずしチェーン「スシロー」を展開するフード&ライフカンパニーズは5日、店舗から出た廃食油を使って、持続可能な航空燃料(SAF)を製造すると発表した。全国のスシローなど約680店舗の廃食油をSAF原料として提供し、2025年の供給開始を目指す。外食チェーンでは初めての取り組みという。

 プラント大手の日揮ホールディングス(HD)などと同日、基本合意書を締結した。

 スシロー店舗などで天ぷらなど揚げ物に使った廃食油を回収し、年間90万リットルを提供するという。この廃油を原料に、日揮HDなどが堺市に建設中の製油工場で年間75万リットルのSAF生産を計画している。

 植物や廃食油などを原料とするSAFは、化石燃料でつくる従来の航空燃料に比べ、航空機が排出する二酸化炭素(CO2)を大幅に削減できる。日本政府は、30年までに国内航空会社が使う燃料の10%をSAFに置き換える目標を掲げており、SAFの国内供給体制の整備が求められている。

 一方、廃食油は世界的に需要が高まっており、国内で排出される廃食油の約2割が海外に流出しているという。日揮HDの西村勇毅・SAF事業ユニットプログラムマネージャーは「国産SAFを供給するために連携は重要だ。業界を横断しての取り組みは資源循環の観点から非常に意義深い」と話した。【妹尾直道】

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