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ロシア側がバフムトに国旗掲揚を表明 ウクライナは陥落を否定


 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者プリゴジン氏は2日深夜、ウクライナ東部ドネツク州バフムトの市庁舎に「ロシアの旗を掲げた」と表明した。ロイター通信が報じた。プリゴジン氏はバフムトの「奪取」を主張している。だがウクライナ軍は3日、バフムトで戦闘は続いていると強調し、陥落を否定した。

 プリゴジン氏は2日、通信アプリ「テレグラム」に旗の映像を投稿し「法的な観点からすればバフムトは(露軍側に)奪取された」と主張した。一方、ウクライナ軍参謀本部は3日、多くのロシア部隊を撃退したと強調した。ウクライナのゼレンスキー大統領は2日夜のビデオ演説で、バフムトの戦況を「今日は特に熱かった」と表現し、現地の部隊に感謝を表明した。国土防衛のために「来週は特に大事になるだろう」とも述べた。

 東部バフムトはドネツク州の主要都市へと続く幹線道路が交差する要衝。露軍は街の北部、東部、南部から攻勢をかけている。プリゴジン氏は3月上旬、ウクライナ軍を「ほぼ包囲した」と主張したが、ウクライナは徹底抗戦を続けていた。米シンクタンク「戦争研究所」は同28日、露軍が市内の65%を支配したとの分析を発表していた。【五十嵐朋子】

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