ロシアのプーチン大統領が、同盟国の隣国ベラルーシへの戦術核配備を表明したことを受け、北大西洋条約機構（NATO）はロシアを強く非難した。欧州連合（EU）は追加制裁を示唆してベラルーシに核兵器の受け入れを拒否するよう求めた。ウクライナ情勢を巡る日本時間27日までの動きをまとめた。【デジタル報道センター】
戦術核配備方針、NATOなどが非難
プーチン大統領がベラルーシに戦術核を配備する方針を表明したことについて、NATO報道官は26日、ロシアがNATOの核共有を引き合いに国外の核配備を正当化することは「完全なミスリーディング」で「危険で無責任」だと非難した。【関連記事】ロシアのベラルーシへの戦術核配備 NATO、ウクライナが非難
EU外相、ベラルーシへの追加制裁示唆
ロシアのプーチン大統領がベラルーシに戦術核を配備する方針を示したことを巡り、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表（外相）は26日、ベラルーシに対し、追加制裁の可能性を示唆しながらロシアの核兵器を受け入れないよう求めた。【関連記事】EU外相、ロシアの戦術核を受け入れぬようベラルーシに要請
戦術核配備 プーチン氏の狙い
プーチン大統領は初めて国外での戦術核配備にかじを切ったことで、ウクライナへの軍事支援を続ける欧米諸国に対抗する姿勢を一層鮮明にした。ウクライナへの核兵器の脅威をちらつかせるだけでなく、NATO加盟国を威嚇する狙いも込めているのは確実だ。【関連記事】ベラルーシを対NATOの前線化 戦術核配備、揺さぶるプーチン氏
