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中国軍が347基の情報収集衛星を運用 米宇宙軍が明らかに


 米宇宙軍トップのサルツマン作戦部長は14日、上院軍事委員会の戦略軍小委員会の公聴会向けの書面で、中国人民解放軍が347基の情報収集・監視・偵察(ISR)用の衛星を運用していると明らかにした。2021年末の260基から大幅に増加。民間衛星も活用した米軍のISR能力に迫っているとみられ、サルツマン氏は公聴会で「中国とロシアは宇宙領域での米国の優位を弱めようと動きを強めている」と警戒感を表した。

 サルツマン氏は「中露は宇宙から陸海空の米軍を攻撃する能力を保有すると同時に、米軍の宇宙での能力を攻撃する兵器の配備も進めている」と指摘。特に中国に関して「偵察衛星を衛星測位システムや通信衛星と連動させ、紛争時に米軍を監視、追跡、攻撃することができる」と分析した。

 中国が保有する宇宙領域での能力として、地上配備型のレーザーによる衛星妨害、米国の全地球測位システム(GPS)や通信衛星への電波妨害、衛星攻撃用ミサイルなどを挙げ、宇宙空間で他国の衛星を攻撃するための衛星システムの実験をしていると指摘した。さらにロシアも既存のミサイルや電子攻撃装備に加えて「空中発射型の衛星攻撃用ミサイルを開発しているようだ」との見方を示した。

 米国は、衛星への攻撃で通信や情報収集のシステムが停止しないようにするため、低軌道で多数の小型衛星を用いてシステムを運用する「衛星コンステレーション」の採用を進めている。一つの衛星が破壊されても、他の衛星で補ってシステムを機能させ続ける狙いがある。【ワシントン秋山信一】

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