参院は15日午前の本会議で、国会の欠席を続ける政治家女子48党のガーシー(東谷義和)参院議員について、「除名」とする懲罰案を出席議員の3分の2以上の賛成で可決した。尾辻秀久議長は議場でガーシー氏の除名を宣告。同氏は2022年7月の初当選以来、一度も登院せずに議員資格を失った。
国会議員の除名は1951年以来72年ぶりで、現行憲法下では3人目。アラブ首長国連邦(UAE)などに滞在を続けるガーシー氏は、参院が2月に科した「議場での陳謝」の懲罰を拒否。参院は14日に改めて懲罰委を開催し、4段階ある懲罰で最も重い除名を全会一致で可決していた。【東久保逸夫】