岸田首相、マスクなしで官邸入り 就任後初

　岸田文雄首相は13日朝、マスクを着けずに首相官邸に出邸した。同日から新型コロナウイルス対策のマスク着用が個人の判断となったことを受けた措置。首相は、官邸で記者団に「着脱は個人の判断に委ねることになる。個々人の着脱を強制するものではない。私自身、マスクを外す場面が増えると考えている」と語った。

　首相はこれまで、首相公邸から隣接する官邸に徒歩で入る際は、マスク着用を続けてきた。首相がマスクを着けずに官邸に入ったのは「2021年10月の首相就任以来、確認できる限りで初めて」（官邸関係者）という。同行する首相秘書官やSP（警護官）もマスクを着けなかった。

　首相は「換気が難しい場面、高齢者施設など重症化リスクが高い方々と接する場面では着用をお願いする。多くの国民が戸惑わない形で発信していくことは重要だ」とも述べた。【今野悠貴】