藤井の一手に「次でジ・エンドも」銀密集、解説会場どよめき 王将戦

　第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第6局（毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催）が行われている佐賀県上峰町で、12日午前10時半から、現地大盤解説会が開かれている。2日目の対局開始から約2時間後、藤井聡太王将（20）が指した一手に、解説の豊川孝弘七段は驚きの声を上げ、会場内もどよめいた。

　豊川七段が驚いた一手は、64手目の「3六銀打」。羽生善治九段（52）が▲2八玉（63手目）とした直後の手で、相手玉に迫る鋭い一手だった。

　先手と後手の銀2枚ずつが3、4筋に集まる珍しい形となり、豊川七段は「こんなに銀が密集するのを見たことがありません。△3六の銀が次に△4七で成ってしまうと、この将棋はジ・エンドです」と指摘し、来場者も一瞬どよめいた。【武内亮】