G7広島サミット（5月19～21日）に出席する首脳らが来訪する可能性のある広島県廿日市市の宮島で8日夜、住民説明会があり、期間中の宿泊予約のキャンセルや店舗の休業要請、観光客の入島制限などについて広島サミット県民会議事務局が説明した。
島民や島内の事業者など約140人が出席。島内の宿泊施設に対し、18、19日の新規予約の受け付けを停止し、既に入っている予約はキャンセルするよう要請した。商店や飲食店などには、首脳らの来島時に一時的に閉店するよう求める。休業に伴う補償はないという。
宮島を訪れる観光客については、18～20日の最大3日間、入島を制限する可能性があることを説明。廿日市市は、期間中に宮島に出入りするための識別証と車両証を島民や取引業者ら約3000人に発行する準備をしていることも明らかにした。
事務局の山本栄典次長は「事業などへの影響に（島民が）納得してもらったとまでは至ってないと思う」とし、今後も周知を重ねるとした。
説明会に参加した自営業の男性（59）は「島民はいくらでも協力するが、説明の時期が遅く段取りが悪い。もっと詳しい説明をしてほしい」と注文をつけた。説明会は9日と15日にも予定している。【岩本一希】
