児童ポルノ事件の容疑者の4割は10代 SNS普及で若年化か

　18歳未満の子どもの性的な画像を製造や所持したなどとして2022年に全国の警察が検挙した「児童ポルノ」事件の容疑者2053人のうち、44・1％に当たる905人が10代だった。警察庁が9日、発表した。10代の容疑者は13年の約3・2倍に増えており、同庁は「児童ポルノ事件を起こすのは大人だとみられていたが、スマートフォンやSNS（ネット交流サービス）の普及で若年化している」と分析している。

　警察庁によると、10代の容疑者905人のうち、高校生は59・9％（542人）、中学生は23・8％（215人）を占めた。年代別では10代が最多で、20代464人（22・6％）▽30代308人（15％）▽40代228人（11・1％）▽50代121人（5・9％）――の順に多かった。

　一方、13年に検挙された容疑者1252人の年代別の内訳は、30代が最多の324人（25・9％）。次いで、20代300人（24％）▽10代284人（22・7％）▽40代214人（17・1％）▽50代82人（6・5％）――だった。

　22年の10代の容疑者は、13年から621人増えた。【松本惇】