starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

名古屋高速バス事故、容疑者死亡のまま運転手を書類送検へ


 名古屋市北区の名古屋高速小牧線で昨年8月、大型バスが横転、炎上し9人が死傷した事故で、愛知県警は近く、死亡した男性運転手(当時55歳)=名古屋市守山区=を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

 捜査関係者によると、運転手に何らかの異変があった可能性があるという。一方、バスの運行会社「あおい交通」(愛知県小牧市)については、死亡の運転手らに長時間労働があったとして行政処分を受けたが、県警は運転手の勤務状況から、同社を道交法違反(過労運転下命・容認)には問えないと判断し、立件を見送る。

 事故は2022年8月22日午前10時過ぎ、名古屋高速小牧線の豊山南出口付近で発生。バスは出口につながる本線右側の側道を走行中、左側に寄っていき、側道と本線を隔てる分離帯に衝突した後に横転、炎上した。運転手と乗客の男性(当時64歳)が死亡し、乗客の男性6人とバスに衝突した乗用車の男性の計7人が軽傷を負った。

 捜査関係者によると、現場に目立ったブレーキ痕や急ハンドルを切った形跡はなく、バスは数百メートル手前から中央線に寄るなど不安定な走行をしていた。

 事故を巡っては、国土交通省中部運輸局が22年12月、死亡の運転手を含む複数人の勤務時間が1日最長16時間という国の基準を上回っていたなどとして、あおい交通に対し行政処分を出した。また、県警は事故翌日の8月23日、あおい交通を自動車運転処罰法違反の疑いで家宅捜索していた。【熊谷佐和子】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.