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三浦瑠麗氏 夫の逮捕に「家族として支えながら推移見守りたい」


 太陽光発電事業に絡み取引先から預かった4億2000万円を着服したとして、東京地検特捜部は7日、コンサルティング会社「トライベイキャピタル」(東京都千代田区)代表の三浦清志容疑者(43)を業務上横領容疑で逮捕した。三浦容疑者は国際政治学者の三浦瑠麗氏の夫。4億2000万円は兵庫県福崎町で太陽光発電投資事業を始めるための資金として東京都内の不動産会社から受領した10億円の一部で、同事業に充てられずに債務弁済に消費された疑いがある。

 逮捕容疑は、2019年10月4日から同月24日までの間に、トライベイ社などの債務の弁済に充てる目的で3回にわたり、三浦容疑者が関係する合同会社から計4億2000万円をトライベイ社に送金させたとしている。三浦容疑者は7日、弁護人を通じて「業務上横領に当たるような罪を犯したことは決してない」などと容疑を否認するコメントを出した。

 関係者によると、太陽光発電投資事業は不動産会社から得た10億円を基にトライベイ社が発電設備を開発し、完成後に電力を売って不動産会社が利益を得る計画だった。不動産会社は19年6月に合同会社に10億円を送金。合同会社はこの投資事業のために設立された会社とされ、三浦容疑者が預金管理を行う「職務執行者」だった。用地取得が難航したことなどから発電設備は計画通りに稼働せず、トライベイ社と不動産会社との間で金銭トラブルに発展した。特捜部は不動産会社側からの告訴を受けて、今年1月にトライベイ社などを家宅捜索した。

 三浦容疑者は外務省や投資会社勤務を経てトライベイ社に参画した。瑠麗氏は7日、自身が代表を務めるシンクタンクのホームページで「引き続き捜査に全面的に協力する所存です。家族として、夫を支えながら推移を見守りたい」とコメントした。【井口慎太郎、松尾知典】

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