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H3ロケット初号機打ち上げ 2月、電源系統トラブルで中止


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、地球観測衛星「だいち3号」を載せた新型主力機H3ロケット初号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射した。

 初号機は2月17日、電源系統の異常を検知して補助の固体ロケットブースターの着火が止まるトラブルがあり、発射を直前に中止していた。JAXAは異常を解消できたとして、予備期間である3月10日までに発射を間に合わせた。

 H3は2001年から運用する現在の主力機H2Aロケットの後継機で、1994年にデビューしたH2ロケット以来、29年ぶりに国産主力機を新規開発した。今後20年間の日本の宇宙輸送の中心を担う。

 当初は20年度の初号機発射を予定していたが、新型主エンジンのタービンの動翼にひびが入るなどの不具合で2回延期されている。

 全長約63メートル(初号機は約57メートル)、直径約5・2メートルで、H2Aより一回り大きく、衛星打ち上げ能力を1・3倍に高めた。開発や部品の低コスト化を図り、1回の発射費用を最小形態でH2Aの半額の約50億円に下げることを目指す。

 H2Aは衛星の受注後に生産を始めるため、受注から発射まで約2年かかる。H3は機体本体を共通化し、衛星に応じて主エンジンやブースターを組み合わせる方法にし、これを1年に縮めた。工程の短縮で、年6回程度の高頻度の発射を目指す。柔軟性や信頼性、低価格をアピールし、衛星受注を増やして国際競争力を強化するのが狙いだ。

 だいち3号は可視光などで地表を観測する最新の光学衛星。11年に運用を終えた初代だいちの3倍以上の分解能があり、災害の監視や地図情報の取得などを担う。【垂水友里香】

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