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米、ロシアからイランへの「見返り」懸念 軍事物資供与の可能性


 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は24日の記者会見で、ロシアがウクライナ侵攻を巡るイランからの軍事支援の見返りとして、戦闘機を含めて数十億ドル規模の軍事物資を供与する可能性があると指摘した。カービー氏は「イランはロシアへの軍事協力から利益を得ようとしており、対露支援とイラン自身の軍事力強化の両面を懸念している」とけん制した。

 カービー氏は「イランは2022年8月から数百機の無人機を提供し、ロシアはウクライナでの重要なインフラの攻撃に使用してきた」と説明した。その上で「新たな情報」として「イランは22年11月、ウクライナで使用するための戦車用の砲弾などを供与した。ロシアはさらに軍事物資を得ることを計画しており、見返りとして、ミサイルや電子機器、防空システムなど前例のない防衛協力を申し出ている。米国は戦闘機を供与する可能性もあるとみている」と指摘。イランは攻撃型ヘリコプター、レーダー、戦闘訓練機のロシアからの購入も検討しているという。

 イランは07~20年の間、核兵器開発疑惑を巡って、国連安全保障理事会決議に基づく武器禁輸の制裁を受けた。制裁下では過去に導入した米国製やロシア製の戦闘機の整備や部品調達に苦慮してきたが、ロシアが新型の戦闘機の供与に踏み切れば、軍事力を強化できる。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など周辺のアラブ諸国や、イランが敵視するイスラエルにとっては、安全保障上の懸念が強まることになる。【ワシントン秋山信一】

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