starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

まさか自分にも…アポ電が急増、対策は? 2月、北海道で200件超


 2月に入ってから札幌市内を中心に「これから行く」などと親族を装って在宅状況を確認する不審な電話、いわゆる「アポ電」が相次いでいる。不審電話は2月以降、急増して200件以上が確認されている。北海道警は強盗や窃盗、特殊詐欺事件につながる恐れがあるとして、留守番電話に設定するなど知らない人からの電話には出ないよう注意を呼びかけている。【米山淳】

 道警によると、16日午後3時時点で、不審な電話は全道で211件。うち181件が札幌市内で、中央区91件▽豊平区56件▽手稲区12件▽西区11件――などとなっている。実際に強盗などの被害に遭ったケースは確認されていないが、道警は家族構成や資産状況などを把握するためだとみている。

 「オレだけれど、今から行く」。札幌市手稲区に住む80代男性の自宅に11日午後2時ごろ、息子を装った電話がかかってきた。だが、男性はだまされなかった。テレビのニュースで不審な電話が市内で相次いでいることを知っていたからだ。男性は固定電話の横に注意点などを書いた紙を張っており、慌てることはなかったと振り返る。

 男性によると、電話は20~40代くらいの男の声。男性が「どこからかけてきたのか」などと問い詰めると、男は無言になり、女の声に代わった後電話は切れたという。

 男性は「報道で知っていたので警戒していたが、自分の家にかかってくるとは思ってもみなかった」。今後の防犯対策として、自宅に防犯カメラを設置することも考え、「戸締りをしっかりとして、知らない人が来ても絶対に玄関のドアを開けない」と話した。

 不審電話が強盗や特殊詐欺の被害につながる可能性があるため、道警は連日、パトカーで巡回したり、啓発チラシを配ったりして不審な電話に注意するように呼びかけている。道警は不審な電話への対策として知らない番号からの電話に出ないことや留守番電に設定することなどを推奨する。電話に出てしまった場合でも「不審な電話だと感じたら、相手の話を聞かず、すぐに電話を切ってほしい」とする。また、不審な電話がかかってきた場合は、警察の相談専用電話「#9110」に連絡するように呼びかけている。

防犯グッズ、売り上げ増

 「闇バイト」に応募した実行犯らによる広域強盗や侵入盗が全国的な問題になる中、札幌市内のホームセンターで防犯グッズの売り上げが増えている。西区のDCM発寒追分通店は東京都狛江市で強盗殺人事件があった1月中旬以降、防犯グッズを買い求める客の対応に追われている。

 人の動きに反応するセンサーライト、窓のサッシに外から取り付ける補助錠、スマートフォンと接続して外出中でも家の様子がわかる防犯カメラ――などが人気。2022年の同時期の約3倍も売れている商品があるという。

 発寒追分通店で防犯グッズを担当する武藤聖夜さんは「『防犯グッズ売り場を探している』と声をかけてこられるお客さんが増えてきており、防犯意識が高まっていると感じている。簡単に取り付けられる防犯グッズなどで備えをしてほしい」と話した。

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.