鹿児島と沖縄で目撃された飛行物体「政府として分析」 松野官房長官

　松野博一官房長官は14日の記者会見で、2019年11月20日に鹿児島県薩摩川内市上空で、22年4月28日に沖縄県糸満市上空でそれぞれ気球とみられる飛行物体が目撃されたとの指摘を受け、「ご指摘の目撃事例を含め、政府としては平素から警戒監視に万全を期すとともに、大きな関心を持って気球の情報収集、分析を行っている」と述べた。

　米軍が撃墜した中国の偵察気球と似た飛行物体は、20年6月に仙台市上空、21年9月に青森県八戸市上空で目撃された。22年1月には九州西方の公海上で所属不明の気球が確認された。政府は中国の気球との関連性など分析を進めており、松野氏は「国民の生命、財産、我が国の主権を守るために国際法規や慣習を踏まえてより一層厳正に対処していく」と述べた。【村尾哲】