シリアに支援物資供与へ 林外相表明 医療チーム先発派遣も

　林芳正外相は10日の記者会見で、トルコ・シリア地震で甚大な被害が出ているシリアの被災者を支援するため、テントや毛布などの支援物資を国際協力機構（JICA）を通じ供与することを決めたと明らかにした。供与はシリア政府の要請に基づき実施する。内戦が続いているシリアでの被害の実態は明らかになっておらず、国際社会による支援が行き届くか懸念の声も上がっている。

　林氏は会見で「東日本大震災をはじめ過去に何度も大きな自然災害を経験した我が国として、現地の人が今いかに苦しい状況に立たされているか容易に想像ができる。日本は苦しみを共有し、共に困難を乗り越えていく」と述べた。同日夜、医療従事者を含む国際緊急援助隊の医療チーム先発隊をトルコに派遣し、支援ニーズを確認することも明らかにした。【竹内望】