狛江強盗殺人 別の強盗事件で逮捕の3人が関与か DNA型も検出

　東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与さん（90）が殺害された強盗殺人事件で、警視庁が押収した容疑者らが乗っていたとみられるレンタカーの遺留品や防犯カメラ画像などの分析から、別の強盗事件などで逮捕されている男性3人が関与した可能性があることが捜査関係者への取材で判明した。警視庁調布署捜査本部は3人の関与の有無を慎重に調べている。

　捜査関係者によると、レンタカー内からは血痕の付いた手袋が見つかり、DNA型が大塩さんのものと矛盾しない結果が出た。また、手袋からは都内の別の強盗事件で逮捕されている男性容疑者のDNA型も検出されたという。

　防犯カメラ画像などから、事件当日にこの男性容疑者を含む3人がレンタカーに同乗して移動し、その夜に3人で都内の施設に宿泊していたことも判明。さらに、レンタカー内からは3人のうちの1人の身分証も見つかった。

　車内からは他にも、大塩さん宅から奪われた高級腕時計3本や、現場住所が書かれた宅配伝票、結束バンドなどが見つかっている。

　大塩さん宅の室内からは4種類の足跡が見つかっていることから、捜査本部は実行役は少なくとも4人いるとみている。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】