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トルコとシリア、地震死者少なくとも3700人に 厳寒が追い打ち


 トルコ南部ガジアンテプ県で6日に発生した大地震で、トルコと隣国シリアでは6日夜(日本時間7日朝)までの死者が少なくとも3700人に上った。ロイター通信などが伝えた。負傷者も1万人に上るとみられる。寒さは厳しく雪の降る被災地域もあり、家を失った被災者や救助をめぐる厳しい環境が続いている。

 アナトリア通信によると、特に被害が大きいのはシリア国境に近いトルコ南部・南東部で、ガジアンテプ、シャンルウルファ、ディヤルバクル、アダナなどの各県で多くの建物が倒壊したという。崩落した住宅の下に多数の人が取り残されており、犠牲者はさらに増える恐れもある。トルコのエルドアン大統領は6日、「(3万人以上が死亡した)1939年の東部地震以来、最大の災害だ」との見方を示した。

 南東部ディヤルバクルでは7階建ての住宅が倒壊。残骸付近にいた女性はロイター通信に「家族9人で家の中にいた。(地震で)揺りかごのように揺さぶられた。まだ2人の息子ががれきに埋まっている」と振り返った。同通信はさらに「この世の終わりのようだった。厳しい寒さと大雨の中、人々は助けを求めている」と語るシリア北部アタレブの男性の声も伝えた。

 内戦が続くシリアでも多くの建物が倒壊した。シリアにはアサド政権と対立する反体制派勢力の支配地域があり、被害はアサド政権側、反体制派側の双方に及んでいる。主に反体制派地域で負傷者の救助活動にあたる民間ボランティア組織「シリア民間防衛隊」(通称・ホワイトヘルメッツ)は6日、ツイッターに「何百もの家族がまだがれきの下にいる」と投稿した。北西部イドリブ県やアレッポ県などの被害が甚大という。

 米地質調査所(USGS)によると、地震は6日午前4時17分(日本時間同10時17分)ごろにガジアンテプ県で発生。マグニチュード(M)は7・8で、震源の深さは17・9キロだった。

 その後も揺れは断続的に続いており、6日午後1時24分(日本時間同7時24分)ごろには、トルコ南部で新たにM7・5の地震があった。

 トルコは日本と同様に地震国として知られ、39年の東部地震では3万人以上が死亡。99年の地震では北西部コジャエリ県などで約1万7000人が犠牲になった。最近では2020年10月に西部イズミル県の地震で100人以上が死亡した。【アダナ(トルコ南部)三木幸治】

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