トルコ南部地震、死者500人超に シリアでも被害、建物倒壊

　米地質調査所（USGS）によると、トルコ南部ガジアンテプ県で6日午前4時17分（日本時間同10時17分）ごろ、マグニチュード（M）7・8の地震があった。震源の深さは17・9キロ。ロイター通信によると、トルコと隣国シリアで500人以上が死亡した。多くの建物が倒壊しており、今後、被害は拡大するとみられる。

　震源地はシリアとの国境に近い。トルコ国営アナトリア通信によると、少なくとも284人が死亡し、2300人以上が負傷したという。ロイターによると、シリア当局は237人以上が死亡し、600人以上が負傷したと発表した。北西部のアレッポ県で多くの建物が倒壊しているという。一帯では強い余震が断続的に続いている。

　ロイターによると、トルコ南東部ディヤルバクルで被災し、腕の骨を折った女性は取材に「がれきの中に2人の息子がまだいる」と語った。

　トルコのエルドアン大統領はツイッターで、地震の対策チームを現地に派遣したことを明らかにし「我々は協力し合い、最小限の被害でこの災害を切り抜ける」と訴えた。【エルサレム三木幸治】