大麻草1億5000万円分押収 栽培や所持容疑の12人逮捕 兵庫

　兵庫県警大麻事犯総合対策推進本部などは1日、大麻を所持、栽培したとして、神戸市や高砂市など県内計6市の20～50代の男女12人を大麻取締法違反容疑で逮捕、送検したと発表した。一連の摘発で大麻草338株（末端価格約1億5210万円）、乾燥大麻約670グラム以上（同約402万円以上）を押収した。

　県警によると、同本部は2022年11月ごろから、近畿厚生局麻薬取締部神戸分室と合同で内偵捜査を進め、大麻栽培場所計6カ所の一斉取り締まりを実施した。12人は兄弟や夫婦、知人でつくる5グループなどで、それぞれ自宅や借りた家屋で栽培、所持していたという。

　12人のうち、神戸市東灘区の会社員、国本譲二（41）と兄の運送業、裕也（42）の両容疑者は、共謀の上、1月30日夜、神戸市内の家屋で大麻草189株を所持したとされる。譲二容疑者は「何も言いたくない」と黙秘し、裕也容疑者は「二人で使うために栽培していた大麻を持っていた」と容疑を認めているという。【村田愛】