クラフトビール最大手のヤッホーブルーイング（長野県軽井沢町）は2023年限定の「軽井沢高原ビール」を発売した。「軽井沢を訪れる方にとって毎年楽しみになるようなクラフトビール」を目指して02年に始めた限定商品の第24弾で、その生産・販売を通じて地元への貢献も狙う。
1997年から販売される軽井沢高原ビールは「軽井沢で最も飲まれているクラフトビール」だという。同ビールの1ブランド「ワイルドフォレスト」は収益の一部が自然保護団体「軽井沢ワイルドフォレスト」に寄付され、野生動物が荒らすことのできないゴミ箱の設置などの活動に生かされている。また、生産で生じる麦芽粕（かす）を近隣農家に肥料として提供しており、23年は約100トンを予定している。
23年限定商品は軽井沢産小麦「ゆめかおり」を使用。若手を中心に醸造され、深みのある味わいが特徴だった22年のものとは異なる、小麦由来のまろやかな口当たりやトロピカルフルーツを思わせる香りが特徴になっている。醸造チームの矢口菜穂さん（24）は「あまりビールを飲まない方にも直感的に『あ、おいしいな！』と思っていただけ、ビールの世界の扉を開くきっかけになれたら」と話した。
軽井沢を中心とした長野県内のスーパーなどで販売。同社通販サイト「よなよなの里」でもギフトセットに含まれるビールとして購入できる。【鈴木英世】
大谷翔平・野球ニュース