自衛官２人を逮捕＝キャッシュカードなど譲渡容疑―神奈川県警

　自分名義のキャッシュカードなどを他人に譲渡したとして、神奈川県警は３０日、犯罪収益移転防止法違反（無償譲渡）容疑で、陸上自衛隊習志野駐屯地第１空挺（くうてい）団所属の３等陸曹、元木悠太容疑者（２３）を逮捕した。また、同法違反容疑（有償譲渡）で、陸自大宮駐屯地所属の陸士長、林田武紘容疑者（２２）も逮捕した。いずれも容疑を認めており、林田容疑者はＳＮＳで「高収入」などと検索したとの趣旨の供述をしているという。 　県警によると、提供されたカードや口座情報は昨年、県内で起きた特殊詐欺事件に使われていた。 　元木容疑者の逮捕容疑は昨年７月～８月３１日、自分名義の普通預金口座のキャッシュカード１枚を氏名不詳者に譲り渡した疑い。 　林田容疑者は同年５～６月ごろ、自分名義のインターネットバンキング口座の情報を、代金を受け取る約束で氏名不詳者に提供した疑い。 　両駐屯地の担当者は「誠に遺憾」などとした上で、「隊員に対する指導を徹底する」と話している。　（了）【時事通信社】