石垣市調査船に接近＝中国公船が領海侵入―沖縄・尖閣沖

　沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で３０日、中国海警局の「海警」４隻が日本の領海に侵入した。日本籍の民間船（約９９７トン）に接近しようとしたため、海上保安庁の巡視船が安全を確保し、領海外に出るよう警告した。 　尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は１０日以来で、今年２回目。第１１管区海上保安本部（那覇市）によると、海警４隻は３０日午前２時４５分～同６時５分ごろ、南小島南東などの領海に相次いで侵入。民間船１隻や付近を航行していた漁船３隻に接近しようとした。　 　関係者によると、民間船は石垣市が尖閣諸島周辺の海洋調査のため借り受けた「新世丸」。プランクトンといった生物や、魚釣島のヤギの食害による植生への影響などを調べるため、同船を借り受けて２９日午後、石垣港を出港していた。地元自治体による調査は２度目で、約１年ぶり。（了）【時事通信社】