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新系統XBB・1・5、流行警戒=オミクロン株、米で急拡大―強い感染力、重症度は不明


 新型コロナウイルス感染症の死者数が高水準で推移する中、オミクロン株の新系統「XBB・1・5」への警戒が強まっている。免疫を回避する性質や感染力が強いとされ、米国では急拡大が続く。ただ重症化リスクは不明で、専門家はワクチン接種や基本的な感染対策の徹底を呼び掛ける。  XBB・1・5は、日本で昨年春ごろに流行した同株BA・2系統の変異株2種の遺伝子が混ざった「XBB」が変異したものだ。世界保健機関(WHO)によると、報告例の多くが米国などからという。データが少なく信頼度は低いが、既存の獲得免疫を回避しやすく、感染力が高い可能性があり、WHOは「世界的な症例数増加の要因になり得る」と分析する。  特に懸念されるのが感染力の強さだ。京都大の西浦博教授(理論疫学)によると、感染者1人が平均して他人にうつす人数「実効再生産数」は、現在流行するオミクロン株BA・5の1.47倍とみられる。西浦氏は「国内の感染は減少傾向だが、XBB・1・5は再び新たな流行を起こすリスクがある」と指摘する。  また米疾病対策センター(CDC)によると、米国での新規感染者における検出割合は今月21日までの1週間で49.1%に達し、1カ月で約4.3倍となった。日本でも東京都や神戸市などで感染者が確認されている。  水際対策の緩和もあり、日本でも拡大が懸念される。東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)は「XBB・1・5はヒトの細胞に結合しやすく、感染力が従来の変異株より高い可能性がある。ゲノム解析をきちんと行い、現在の第8波に今後どう影響してくるかを注視する必要がある」と主張。ただオミクロン株の一系統なのは変わらないとして「ワクチン接種を進めるとともに、手洗いやうがいなどの基本的な感染対策を続けることが重要だ」と強調している。 (了) 【時事通信社】
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