首の傷、致命傷に＝１３歳、母に強い殺意か―静岡県警

　静岡県牧之原市の住宅で４０代女性が中学生の長女（１３）に刃物で刺され死亡した事件で、女性には複数箇所に刺し傷などがあり、そのうち首付近の傷が致命傷になった可能性があることが２０日、関係者への取材で分かった。 　関係者によると、長女は母親に切り付けたことを認めているという。県警は強い殺意があったとみて、長女から詳しい事情を聴くなど慎重に調べている。　 　事件は１６日深夜に発生し、女性は病院搬送後に死亡が確認された。体の複数箇所に刃物による刺し傷や切り傷があり、司法解剖の結果、死因は失血死と判明した。関係者によると、首付近の傷から多量の出血をしており、致命傷になったとみられる。 　長女は自宅にあった包丁を使ったとみられ、包丁の事前購入などは確認されていない。２人の間にはスマートフォンの使い方などに関するトラブルがあったとみられ、県警は突発的に切り付けた可能性があるとみている。 　１４歳未満の少年が犯罪に当たる行為をした場合は「触法少年」として扱われ、刑事責任は問われない。県警は長女を児童相談所に通告している。（了）【時事通信社】