ウクライナ大統領「武器支援の迅速化を」＝慎重姿勢に警鐘

　【ロンドン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は１８日、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）でビデオ演説し、武器支援を迅速化するよう欧米諸国に求めた。ウクライナへの武器供与が遅れれば、さらに被害が拡大すると警鐘を鳴らした。 　ゼレンスキー大統領は、ロシアの民間インフラや集合住宅への攻撃を念頭に「自由世界が（支援の是非を）考えている時間を、テロ国家は殺すために利用している」と強調。「西側の防空システム供与はロシアによる次のミサイル攻撃より早くなければならず、西側の戦車供与はロシアの戦車による次の侵攻より早くなければならない」と訴えた。 　また、首都キーウ（キエフ）近郊でヘリコプターが墜落し、モナスティルスキー内相らが死亡したことにも言及。「戦時に事故はない。すべて戦争の結果だ」と主張した。　【時事通信社】