バンナム子会社、元従業員を提訴＝スマホ無断売却で６億円着服

　バンダイナムコホールディングス（ＨＤ）は１８日、子会社のバンダイナムコエンターテインメントの元従業員がスマートフォンなど４４００台以上を外部業者に無断で売却したなどとして、同社が元従業員に約６億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。 　バンナムＨＤによると、元従業員は５０代男性で、２０１５年から２１年までスマホやタブレットなどのモバイル端末の発注、管理を担当。１５年４月から２２年４月ごろまでの間に、端末を無断で携帯電話の買い取り業者に売却し、約６億円を不正に着服したことなどが判明したという。　 　２１年１１月にシステムに登録されている端末の数と実際に使用されている数に差異があることが発覚し、調査過程で元従業員の関与が浮上。元従業員は２２年１２月２０日付で懲戒解雇された。刑事告訴も検討しているという。 　バンナムＨＤは、川口勝社長の月額報酬を今月から３カ月間、３０％減額するなどの処分を決めた。（了）【時事通信社】