日銀の大規模緩和修正は妥当＝物価急上昇せず、慎重対応を―ＩＭＦトップ

　【ワシントン時事】国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は１２日、一部記者団と会見し、日銀の大規模金融緩和の修正について、状況の変化に応じたもので「妥当」との見方を示した。一方、日本のインフレが急加速しているわけではなく、日銀に慎重な対応を続けるよう求めた。 　日本のインフレ率は最近上昇しているものの、米欧のような歴史的な物価高には見舞われていない。ゲオルギエワ氏は「日銀は例外的な環境にあり、金融緩和の遂行は正しかった」と述べた。ただ、米国の利上げなどで日銀の長短金利操作の維持が市場から試され、「状況がいくらか変わった」との認識を示した。　【時事通信社】 〔写真説明〕一部記者と会見する国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事＝１２日午後、ワシントン