中国、毎日の感染公表中止か＝「透明性維持」と主張

　【北京時事】中国疾病予防コントロールセンターは１２日までに、毎日行っていた新型コロナウイルスの感染者と死者数の発表を取りやめたもようだ。同センターのサイトでは９日の発表を最後に更新がなく、いまだ大量の感染者を抱える中国国内の状況はさらに不透明になりそうだ。 　中国当局は昨年１２月、感染症分類での新型コロナの位置付けを引き下げると決定。それに伴い、感染者数などの公表は「最終的に月１回になる」と予告していた。９日、最後に発表された前日の死者数は３人のみだった。 　中国外務省の汪文斌副報道局長は１２日の記者会見で、「中国は常に透明性を保ち、関係各国・機関と情報やデータを共有している」と従来の主張を繰り返した。日本の水際対策強化に反発し、中国渡航に必要なビザ発給業務を停止していることについては「（日本は）早急に中国国民への差別的措置を変更し、共に正常な交流を回復するよう努力してほしい」と呼び掛けた。　【時事通信社】