「ツイタもん」運営会社の元会長逮捕＝特別背任容疑―大阪府警

　児童の登下校をＩＣタグを活用して見守るシステム「ツイタもん」を運営していた電気通信会社「ＡＩプロジェクト」（民事再生手続き中、大阪市中央区）の元会長が、架空取引で会社に８０００万円の損害を与えたとして、大阪府警捜査２課などは１１日、会社法違反（特別背任）容疑で、元会長池内勇容疑者（６５）＝兵庫県西宮市甲陽園＝を逮捕した。容疑を認めており、不正取得した金は自宅の購入費用などに充てていたという。 　逮捕容疑は２０１８年１１月、ＩＣタグの取引を装って東京都千代田区の取引会社に８０００万円を振り込ませ、ＡＩ社に損害を与えた疑い。 　同課によると、ほぼ全額が取引会社から池内容疑者の知人の口座に振り込まれていた。２０年に内部告発で不正が発覚し、会長を辞任していた。　 　ツイタもんは、児童がランドセルなどに付けたＩＣタグを通じて校門を通過した時間を記録し、保護者らにメールで通知するサービス。０８年に開始され、民間信用調査会社などによると、２０年末時点で全国約７００の小学校が導入している。 　ＡＩ社は０８年設立で、サービスを運営するＮＰＯ法人を設立し、業務委託を受けていた。２０年１２月に民事再生法適用を申請した。（了）【時事通信社】