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議会停滞、外交安保にも影響=米下院議長選、4日目へ


 【ワシントン時事】混乱が続く米下院議長選は5日、計11回目となる投票を行ったが、多数派・共和党の内部対立によってどの候補も過半数を得られず、決着は再び、開会4日目となる翌日に持ち越された。議会の機能不全が長期化すれば、外交・安全保障面への影響に懸念が高まる。  「外交政策の監視や承認など、議会には欠かせない機能がある。この状況が長引くほど、懸念は増す」。国務省のプライス報道官は5日の記者会見で、下院の混乱ぶりに苦言を呈した。  議長が不在の間、下院は法案審議や委員会の調査活動など、一切の運営が滞る。米紙ヒルによると、「インド太平洋情勢」に関する米軍幹部の議員説明会が5日、取りやめとなった。議長が選ばれず議員に正式な資格が発生しないため、機密情報を取り扱う特別な部屋への入室を許されなかったという。  議長選がこう着している原因は、共和党の内部分裂だ。党下院トップであるマッカーシー院内総務の議長選出に右派グループが反対し、造反を続けている。約20人の造反組は、比較的当選回数が少なく、保守的な議員連盟「フリーダム・コーカス」に所属する議員が多い。既得権益層を敵視し、「米国第一」の姿勢から対ウクライナ支援に反対しているのも特徴だ。  マッカーシー氏は5日、議長選を降りる考えを否定。記者団に「期限を区切るつもりはない」と語り、造反グループの説得を続ける意向を示した。だが、マッカーシー氏が議会運営などで譲歩を約束しても、造反組は強硬姿勢を崩さず、展望は開けていない。  議長選出に11回以上の投票を要したのは1859年以来164年ぶり。江戸幕府と日米修好通商条約(1858年)を結んだ直後で、当時の米国は南北戦争(1861~65年)前夜の時代だった。 【時事通信社】 〔写真説明〕議長を選ぶ米下院=5日、ワシントン(AFP時事) 〔写真説明〕米共和党下院トップのマッカーシー院内総務=4日、ワシントン(AFP時事)
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