傷害致死容疑で男逮捕＝飲酒中にトラブルで暴行か―東京都大田区の火災・警視庁

　東京都大田区のアパートで２２日に起きた火災を巡り、警視庁捜査１課は２８日、男性を死なせたとして、傷害致死容疑でアパートに住む無職泉竹良容疑者（６２）を逮捕した。２人は火災現場から病院に搬送され、同容疑者は腹部などにけがをして入院していた。 　「頭にきたので浴槽に投げ付けた」などと容疑を認めているといい、同課は２人の間でトラブルがあったとみて調べる。 　逮捕容疑は２２日ごろ、大田区西六郷のアパート自室で、同じ階に住む無職小林利行さん（５８）に暴行を加え、頭を強く打って傷害を負わせるなどし、死亡させた疑い。 　同課によると、泉容疑者は「部屋で飲酒中に口論になった。小林さんを右肩に担ぎ上げて浴槽に投げ付け、そのまま放置した」などと説明しているという。　 　「人を殺してしまった。自殺する」という内容のメールを泉容疑者から受け取った知人が２２日午前９時４０分ごろ、同庁蒲田署に通報し発覚。同容疑者は自室の布団の上で倒れた状態で見つかった。首や腹部に自ら刃物で刺したとみられる傷があった。 　アパートでは火災が発生し約１０平方メートルが延焼したが、同課は放火の可能性は低いとみて詳しい出火原因を調べる。（了）【時事通信社】