嘱託殺人罪などで男女２人起訴＝１９歳を家裁送致―名古屋地検

　名古屋市中区のホテルで愛知県東海市の女子大学生（２０）の遺体が見つかった事件で、名古屋地検は２８日、女子学生から依頼を受けて窒息死させたなどとして、嘱託殺人罪で派遣社員鈴木健太容疑者（４８）＝愛知県安城市＝を、自殺ほう助罪で事務員渡辺真由美容疑者（４０）＝福島県伊達市＝を起訴した。また、大学生の女（１９）＝兵庫県姫路市＝も嘱託殺人の非行内容で名古屋家裁に送致した。地検は３人の認否を明らかにしていない。 　起訴状によると、鈴木容疑者は４人で心中しようと考え、大学生の女と共謀して６日、ホテル一室で女子学生の依頼を受けて頭に袋をかぶせるなどし、窒息死させた。渡辺容疑者は睡眠薬と酒を女子学生に提供したとされる。　 　捜査関係者によると、押収した携帯電話の解析結果などから、４人はインターネット交流サイト（ＳＮＳ）で知り合い、自殺願望を共有していたとみられる。 　愛知県警は７～８日、中区の別のホテルに滞在していた３人を殺人容疑で逮捕していた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕名古屋地検＝名古屋市中区